スウェーデン短期留学体験記~その1~
news2024年09月13日
7月のお知らせでもご紹介した通り、現在本校より、トビタテ留学JAPANに合格した2名の学生がスウェーデンのNTI高校へ留学し、日々勉学に励んでおります。
そこで本日は、3年都市環境デザイン工学科の吉元愛稀さんより貴重な体験記を写真と共にいただきましたので、こちらへ掲載いたします。
日本を離れ、海外生活を送っているからこそ、感じる思いや気づいた点など、様々なことが綴られています。みなさま、ぜひご一読くださいませ。
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留学開始から現在まで
飛び立ち
8月22日午後。私は、母、国際交流のセンター長の先生、そして先輩達に見送られトビタテ大学16期に合格された先輩とともに鹿児島空港を飛び立ちました。これから始まる留学生活に心を高鳴らせていたと思います。鹿児島からの旅は思ったより長く、また途中体調不良にもなったためつらい旅でした。ですがなんとか遅れることもなくスウェーデンに到着することができました。
ホストファミリー
到着した日はホテルに宿泊。次の日にホストファミリーの元へ向かいました。お父さんはスペイン、お母さんはブラジル、のその間に産まれた子供はスウェーデンで育つという超多国籍な家族でした。食卓ではスウェーデン語、ポルトガル語、スペイン語が飛び交い、テレビはイギリスのニュースがついているので英語、さまざまな言語が飛び交っていることに驚きました。家で食べる料理も世界の料理が出てきます。ホストファミリーはとても優しく、休日にはいろんなところに連れて行ってくれます。
学校生活
最初の授業はデザインの授業。この学校では高専と同じように若いうちから高い技術を学ぶことができます。高専では受けることができない授業なのでずっと楽しみにしていました。クラスメイトはみんな実力があり私との差が一目瞭然。ですがみんな見かねて教えてくれました。スウェーデン語の授業ではわざわざ日本語に翻訳してくれたり、周りに助けられていることを実感することが多いです。私が授業を受けて驚いたことは沢山ありますが、その中でも驚いたことを少し紹介します。
- 男女が別れることなく意見を言い合える環境がある
スウェーデンの学校の教室は、日本のように1人で座る用の机はなく、2人用の机が基本です。日本のようにコソコソ意見を言うのではなく隣の人と話し合って手を挙げて堂々と意見を言い合える環境があることに本当に驚きました。また、少人数制で教師との距離が近く対等な関係があること。自分たちから進んで男女混合で学ぼうとする姿勢なども驚きました。
- 国際的である
鹿児島高専もグローバル化を掲げ進めていますが、NTI高校と比べるとまだまだだと思います。スウェーデンが移民国家である影響はかなり多いと思いますがスウェーデン、日本、タイ、ブラジル、スペイン、モンゴルなどさまざまな国にルーツがある人々と幼い時期から学ぶことによって国際的な考え方を身につけているのだと思います。
- 社会問題などに関心がある若者が日本に比べて多い
スウェーデンでは徴兵制度が再開されニュースに興味を持つ若者は多くいると思いました。また、スウェーデンの若者の投票率も高いことで政治を自分ごとと捉えている人も多いと思いました。スウェーデンの生徒になぜ日本の若者の投票率が低いのか予想してもらいました。帰ってきた答えは、日本はアメリカに戦争で負けて押し付けられた民主主義だから。押し付けられたことにより、興味、関心がなくなったと言う答え。なるほどなと思うとともに、日本じゃ聞けない意見を聞くことができて刺激になりました。
日本を飛びたって見て
私は日本から出る前、海外に行きたくて行きたくてたまりませんでした。海外の方がオシャレで過ごしやすいと思ったから。ですが海外で長い時間を過ごして日本の良さに多く気付かされました。ご飯が美味しい、トイレが綺麗、何に対してもクオリティが高かったりと上げ始めたらキリがありません。日本は“住みやすさ“が大事にされている感じがしますが、ここでは”生きやすさ“が大事にされている感じがします。これはホームステイでも感じましたし、学校生活、あらゆる場面で感じることができました。このような部分に去年憧れ、もう一度スウェーデンに行きたいと思ったのだと感じます。
スウェーデン生活はInstagram mare_tobitate で発信しています。ぜひ見てみてください。
3年都市環境デザイン工学科 吉元愛稀