鹿児島工業高等専門学校 National Institute of Technology

令和5年度第4回ニューライフカレッジ霧島 隼人学を開催しました

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2023年09月08日

 令和5年8月19日(土)本校において、令和5年度第4回ニューライフカレッジ霧島 隼人学を開催しました。 (霧島市教育委員会、志學館大学及び本校主催)

 今年度は、「となりのあの人に学ぶ 持続可能な地域づくり」をテーマとして、令和3~4年度に学んできたSDGs(持続可能な開発目標)の発展として、地域に根ざしたSDGsの具体的な取り組みについて実践的に学んでおり、今回は「福祉と繋がる未来の農業」と題し、ここゆ農園 有村 啓太 氏による講演が行われました。

 講演では、農福連携(障がい者や高齢者などが農業に携われるように、国や自治体、法人などがそれを支援する取り組みのこと)についてのお話があり、ここゆ農園では障がい者施設や福祉施設と連携して受け入れており、現在までの農福連携の取り組みとして、施設外就労の受け入れ、委託栽培、育苗事業、加工委託、ローゼル栽培、障がい者雇用、福祉施設内の農地を借りてビニールハウス建築を行っているというお話がありました。きっかけは、有村氏の友人が働いていた福祉施設で農業指導を始めたことで農福連携に取り組むようになったとのことです。現在、農福連携によりローゼル(真っ赤な実のハーブで熱帯植物)の栽培を行っており、収穫には時間がかかるが、福祉施設の利用者が得意な工程を担当することでジャムやシロップに加工し、利益を生み出しながらも、一人一人のもつ資質や能力を高め、その力を地域活動に活かし、地域活性化に繋がっているとのお話がありました。最後には、実際にローゼルジャムの試食を行いました。今回の講演で、農業と福祉の連携や農業と福祉による地域とのつながりについて考える機会となりました。

 受講者からは、「農福連携ということばをはじめて知りました。素晴らしい取り組みをされていると思って、興味深く話を聞きました。」「農業の未来や持続性への可能性を感じました。」等の意見が寄せられました。

講座の様子

有村氏による講演

ローゼルジャムの試食の様子