鹿児島工業高等専門学校 National Institute of Technology

令和5年度第1回ニューライフカレッジ霧島 隼人学を開催しました

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2023年05月29日

 令和5年5月13日(土)本校において、令和5年度第1回ニューライフカレッジ霧島 隼人学を開催しました。

 ニューライフカレッジ霧島は、本校、志學館大学及び霧島市教育委員会が開催する生涯学習講座で、平成12年度から実施しております。毎年テーマを設定し、私たちの地域を南九州という広い視野と多角的な視点から発掘しつつ学び、地域でより豊かに生き発展させるために生かし、未来に繋いでいこうとする地域学となります。

 令和5年度は、「となりのあの人に学ぶ 持続可能な地域づくり」をテーマとして、令和3~4年度に学んできたSDGs(持続可能な開発目標)の発展として、地域に根ざしたSDGsの具体的な取り組みについて実践的に学んでいきます。

 はじめに開講式を行い、霧島市教育委員会教育長 池田 浩一氏及び本校地域共同テクノセンター長 武田准教授より挨拶がありました。

 引き続き第1回の講演として、「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」と題し、大崎町役場 環境政策課 課長 松元 昭二 氏による講演が行われました。講演では、大崎リサイクルシステムのはじまりから現在の取り組みまでのお話があり、埋立処分場の延命化という目標の達成のため、住民・行政・企業の3つの主体が協働・連携して取り組んだことで、大きな効果(メリット)が生み出され、これまで27品目分別でリサイクル率日本一に14回なったとの説明がありました。また、リサイクルシステムのメリットとして、埋立ごみ量の削減やごみ処理費用の削減だけでなく、分別を始めてからこれまでの資源ごみ売却益金が約1億6,000万円となっており、リサイクルセンターの雇用の増加といったものがあげられ、大きな経済効果が出ているといったお話がありました。現在大崎町では新たな取り組みとして、企業と連携して紙おむつ再資源化の実証実験を行っています。

開講式の様子

松元氏による講演

講演の様子