スウェーデン短期留学体験記~最終回~
news2024年10月21日
スウェーデンへ1ヶ月の短期留学を行っていた3年都市環境デザイン工学科の吉元愛稀さんの留学体験記もいよいよ最終回となりました。
最後まで読み応えのある内容となっております。ぜひご拝読くださいませ。
そして吉元さんも本文にて触れておりますが、トビタテの新たな募集が先日告知されました!
興味のある方はまずは10・11月に行われるオンライン説明会へ是非ご参加ください。
何かご不明な点がございましたら、国際交流センターへもご相談くださいませ。
トビタテの詳細詳は下記リンク先をご確認ください。
【高校生等対象】2025年度(第10期)トビタテ応募への情報
【大学生等対象】2025年度(第17期)トビタテ応募への情報
それでは、スウェーデン短期留学体験記~最終回~です。
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~企業訪問~
留学最終日、鹿児島高専の海外研修グループの皆さんとともにStockholm市の都市開発区域を見学に行きました。“Well beingを実現する北欧デザインを学ぶ”という私の今回の留学のテーマを実際に住宅や街から学ぶという貴重な機会に恵まれました。日本とは違う街並みやシステムがありとても驚きました。スウェーデンには「正しいことは簡単であるべき」ということわざがあるそうです。例えばゴミ出し。分別などは正しくしなければなりませんが、日本ではその方法は複雑かつ覚えにくいように感じます。ストックホルムでは市民が分かりやすいようにシンプルかつローコストであるというバキュームシステムを導入していました。また災害にも強い街を目指し、洪水などの水から都市を守るために、地下2メートルのところに大きな石を敷いていたり、草は1年に1回刈るだけでOKなシステムを構築するなどコストカットも目指していました。災害から都市を守ることに自然を利用し自然に任せるという考えがシンプルで素晴らしいと思いました。
また都市景観で日本と異なると感じたのは、街の中に森があるのかと思うぐらいにいたるところに緑があったことです。夏は木の葉っぱで太陽の光を遮り、冬は木の葉が落ちて家に光を取り込めるように環境に配慮したまちづくりを進めていることに驚きました。自然を大事にしている北欧だからこそ、緑はもちろんのこと虫までも管理し、より快適により環境を大事にしていると思いました。
~学校生活~
留学最終週は鹿児島高専の海外研修グループの皆さんと合流し、授業、研修、放課後アクティビティなどに参加し、より忙しくも充実した日々を送りました。みんなでグリルをしたり、クラスメイトが人気のカフェに連れて行ってくれたりと思い出もたくさんできた1週間でした。最後に約1か月過ごしたホストファミリー、学び舎や友人達、そして約1年間トビタテの選考を共にした先輩とお別れするのは本当に寂しくて悲しく号泣しました。
~番外編~
留学が終わり、スウェーデンからの帰路の際にデンマークへ立ち寄りました。留学テーマの探求活動もかねて、コペンハーゲン市内のデザインミュージアムや宮殿、チボリ公園などに足を運びました。スウェーデンとは同じ北欧ですが、少しテイストが異なっています。街並みを比較しながらデンマークの景観を楽しみました。
そして昨年スウェーデン研修で一緒だった鹿児島高専の卒業生の先輩が、デンマーク留学中だったので会いに行ってきました!大学や日常生活の話を伺うことができ、日本とは違う学校のシステムや教育プログラムにとても驚きました。
少したくましくなった先輩から新たな刺激を受けて、日本に無事帰国しました。
~最後に~
昨年の海外研修で学んだことベースに、より深く探究した1ヶ月でした。おそらく一生忘れることのない経験を得ることができたと思います。
「トビタテ!留学JAPAN」の応募には1次の書類審査、2次のプレゼンテーション審査があり、かなり大変で途中で諦めようと思った時もありました。
最後までご指導いただきました、徳永先生、坂元先生、安井先生、本当にありがとうございました、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は「トビタテ!留学Japan」というプロジェクトを利用して留学しました。この度高校10期、大学17期の募集が開始されました。このプロジェクトは文部科学省の主導のもと、意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的とした返済不要の奨学金です。
昨今の円安傾向もあり、留学にかかる費用全般が高くなっています。お金を理由に留学を諦める人も多いのではないでしょうか。このトビタテ!留学Japanはその金銭的な負担を少し軽減させてくれます。
期間、国、テーマは自由。自分で計画を立てることができます。
応募するにあたり、留学で学びたいこと、将来どのように社会に貢献したいのか、どのような人物になりたいかを自分の中で考えることができるいい機会です。
ぜひ挑戦してください!
留学生活はインスタグラムmare_tobitateで発信しています。
ぜひご覧ください。